《 ワクワク賃貸物件集 》Vol.057

フクロウの棲む森と暮らす~サクラ、ヒノキ、クスノキなどが生い茂り、ウグイス、メジロ、コゲラらが集う森と一体となった、家庭菜園&小商いスペース付き新築テラスハウス(in 横浜市保土ケ谷区)

投稿日:2024年1月11日 更新日:

「4年ぐらい前からフクロウもこの森に棲み始めたんですよ」

今回ご紹介する「ワク賃056」を取材しているときにオーナーさんからそうお聞きして、ちょっと驚きましたが、すぐに“さもありなん”と思い直しました。
「ワク賃056」は地元で「釜台の森」と呼ばれる森の一部、もともとは畑だったところに建てられ、畑の豊かな土壌をそのまま活かした家庭菜園と、雑貨店やネイルサロンなどを開いたりアトリエやギャラリーにしたりするのにぴったりな小商いスペースがついているという、とても魅力的なテラスハウスです。
さっそくこの新築テラスハウスのご案内を始めてまいりますが、まずはフクロウが棲んでいても何ら不思議ではない「釜台の森」から紹介したいと思います。
それは、この森と、森の中に建てられた古民家を守ってくださるコミュニティーを築いていくことがオーナーの一番の希みだからです。

オーナーさんが撮影された「釜台の森」サクラのじゅうたん

「釜台の森」は横浜市保土ケ谷区釜台町の丘の上にあり、サクラ、ツバキ、モミジ、ヒノキ、クスノキ、キンモクセイ、マキなど数多くの樹木と、孟宗竹、黒竹、大王竹という3種類の竹から成る竹林とがある小さな森です。
「春には森に4本あるサクラが咲いて、散ったあとの小径はサクラの花びらのじゅうたんのようになります」
そう言って、オーナーさんは以前撮影された写真を見せてくださいました。確かに、これはサクラのじゅうたんです。桜吹雪の舞う中、この小径を散策したら素敵だろうな。

ハッサク、夏ミカン、ユズ、梅、タケノコなどが実るそうで、それらを収穫し味わうことで季節のめぐりゆくのを感じられる。都心で生活をしながら、そんな心豊かな暮らしを味わえるとは、本当に贅沢な話です。
この森には、冒頭のフクロウのほか、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、コゲラなどの小鳥が集うとのことで、小鳥たちにとっては楽園みたいな住処なのでしょう。

「釜台の森」全体図

築250年以上と言われる茅葺きの古民家は神奈川県津久井郡(現・相模原市)から移築されたもの

「釜台の森」の中には、築250年以上と言われる茅葺きの古民家と、1962年に建てられたモダン和風の住宅とがあります。
古民家はオーナーのお祖父様(故・鈴木花三郎氏)が故・大岡實博士(横浜国大建築学科教授)の技術指導のもと、神奈川県津久井郡(現・相模原市)から移築されたもの。
当時、古民家の移築は観光料亭や別荘目的で行われることが多かったのですが、花三郎氏は学術的な価値を考慮し、文化的な催しや見学希望者に対して公開することを望み移築されました。
2002年には横浜国大都市科学部の大野敏研究室による建物実測調査が行われ、2018~2019年には横浜国大建築学科の学生や茅葺ボランティアの方々などの協力により、屋根の補修や清掃などが実施されました。

「釜台の森」の中にあるモダン和風の住宅

モダン和風の住宅は建築家・吉原慎一郎氏の設計で、日本の伝統的な切妻民家造である大和棟のような洗練された切妻屋根と、白い漆喰壁の対象性が美しい和風建築です。

モダン和風の住宅の縁側から森を眺められる

「釜台の森」と、この2つの古民家を守るためには、古くなった建物の再生や庭の維持管理を行うことと、固定資産税を支払う経済力とが必要で、後者の対策のために「ワク賃056」は新築されました。
入居者さんたちには、森と古民家をオーナーさんとともに慈しんでほしいと願っていますが、まだ防犯対策が十分に整っていない状況なので、自由にご利用いただくことはできません。
そこで現在、オーナー様がご友人を呼んで開催されているBBQ、山菜狩り、タケノコ掘り、花見、庭掃除などのイベントにご参加いただくことから始めて(※参加は義務ではありません)、少しずつ「釜台の森」に親しんでもらえたら・・・とオーナーさんは考えておられます。

新築テラスハウスの外観

つづいて新築されたテラスハウスをご紹介いたしましょう。
先述の通り、テラスハウスは釜台の森の一部、畑だったところに建てられました。
森から見たテラスハウスは上の写真のような感じで、新築なのにはじめからそこにあったような佇まいをしています。

テラスハウスの「緑の小径」

各住戸へのアクセスは多種多様な樹木や植物によって彩られた「緑の小径」になっていて、四季の変化を日々感じていただけます。

テラスハウス6棟の間取図

住戸は2階建て(メゾネット)で、1階に小商いスペースとLDK、2階が寝室と水回りという間取りになっています。

3号室の小商いスペース外観

こちらは小商いスペースの写真です。
小商いスペースは5~6畳大で、何か商売をしなくてはいけないということではもちろんないけれど、暮らしながら雑貨店、ネイルサロン、ギャラリーなどをやってみたいと憧れている方には、ちょうどいい広さだと思います。

3号室の小商いスペース

この小商いスペースからは裏の菜園にも直接出入りできるようになっています。小商いに関心のない方は、耕具や種苗などを置くスペースとして活用するのもいいかも。
自転車が趣味の方は、ここでメンテナンスをしながら保管することもできます。
どんな使い方をするかはご入居者様次第です。

3号室のLDK。サッシから専用庭に出られる

6号室だけは独立した玄関がありますが、1~5号室は小商いスペースが玄関も兼ねています。
いずれも小商いスペースからLDKに入る間取りになっていて、LDKからも専用庭に出られます。
ご友人などを招いて、庭で野菜を一緒に収穫して、すぐに食べるなんて贅沢も味わえそう。
全室南向きなので、日差しがLDKの奥まで注ぎ込むのもGood。
トイレは全戸1階にあるので、小商いスペースや専用庭を活用するのに便利です。

3号室の階段。上部が吹き抜けになっている

こちらは2階に上がる階段ですが、階段部分が吹き抜けになっていることにご注目。

自然の風が家全体を吹き抜ける配置になっている

北側の樹木と建物との間にたまる冷気を建物の中に取り入れ、南側の窓で室内の熱を排気できるように、緑が建物にとって自然の空調装置になる配置になっているのです。
自然の風が家全体を吹き抜けるので、特に夏場は快適そう。

3号室の2階寝室

2階は広い寝室スペースとなっています。
全室三面採光になっているのも特長のひとつで、明るい日差しが降り注ぎ、風が吹き抜ける、とても健康的なお部屋です。

3号室のパウダールーム

3号室のバスルーム

パウダールームとバスルームは寝室に面しています。
先程トイレは1階にあると言いましたが、1階はお客様と過ごすのに適していて、2階は純粋に生活空間になっているように感じました。

テラスハウスの専用庭

そして、とっておきのオススメポイントをご紹介。
「ワク賃056」の各住戸には33~66㎡の広い専用庭が設けられています。
このテラスハウスが建てられた場所はもともと畑として使われていたところで、その当時の肥沃な黒土を再利用して専有庭に仕込まれているから、野菜や草花を栽培するのにうってつけ。
垣根の向こうには釜台の森が開けているから、これほど豊かな借景もそうそうないと思います(笑)。

私は、「釜台の森」に集う小鳥たちを、自分の庭でも餌付けしたら楽しいだろうなと思いました。
巣箱を置いて、食事や水浴びができるようにしてあげて、それをリビングのサッシ越しに眺めて過ごす。想像するだけで豊かな気持ちになってきます。
居室内では小型犬とネコを2匹まで飼育可能となっているので、動物好きな人にはたまらない賃貸住宅ですね。

「釜台の森」から横浜市内を見渡せる

釜台には、かつて源頼朝がこの土地を訪れ、戦勝祈願のために山の上から富士山に向けて矢を放ったという伝説があり、オーナーのお祖父様はその伝説を知って、この土地を購入されたとか。
頼朝は矢を放ったあと、井戸水を沸かしてお茶を飲んだとも伝えられていますが、敷地内には本当に井戸があるそうです。
この伝説からもわかる通り、「釜台の森」は小高い丘の上にあるので、最寄り駅である相模鉄道本線「上星川」駅から行くにはけっこうきつい階段が続きます。徒歩時間の表示は6分で、若い方はそれぐらいで行けるかもしれませんが、50代の私にはとても無理。調子に乗って、いいペースで登っていたらすっかり息があがってしまいました。
でも登り切って、丘から街を眺めるときの気分は最高。逆に駅に向かうときは街を眺めながら下っていくので、とってもいい気分♪
「坂道はどうも・・・」と不安に思われた方にはJR埼京線&相鉄新横浜線「羽沢横浜国大」駅の利用をオススメします。駅から平坦で徒歩16,17分で到着でき、自転車等を利用すれば5分程度なので、オーナーさんも普段はこちらを利用されているとのこと。
都心に通勤される方はなおさら「羽沢横浜国大」駅が便利で、相鉄新横浜線なら新横浜まで一駅で、東急線にも直通運転しています。JR埼京線は渋谷、新宿、池袋までも一本で行けます。
駐車場は全室分用意されているので(月額12,100円/税込)、車で通勤される方は丘の上の暮らしは利点ばかり。ちなみに車ならば「新横浜」駅と「横浜」駅まで17分で行けます(Googleマップより)。
個人的には「上星川」駅周辺に「天然温泉 満天の湯」、「上星川浴場」、「黄金湯」と銭湯が3つもあることにワクワクしました。銭湯好きな人はその日の気分で選べるから楽しいでしょうね。
サミットストア、コンビニなどもあるので買い物の便もなかなか良いと思います。

蔵の上のルーフバルコニー

「釜台の森」の中には2棟の古民家のほかに蔵があり、蔵の上は広いルーフバルコニーになっていて、ここから富士山を眺めることができます。
オーナーさんからは森で取れた梅の実をここに並べて梅干しをつくっていると伺いました。
「ワク賃056」の入居者さん同士で良好なコミュニティーが育ち、季節ごとのイベントを通してオーナーとの信頼関係を築いていけたら、この屋上や2棟の古民家も活用して、楽しいイベントを企画できるようになるはず。
「森の自然と古民家を守りたい」というオーナーの希みに共感してくださる仲間が増えれば、自ずとそうなっていくことが期待されます。
その方向へ向かって、じっくりじっくり進んでいってほしい。そんなことを考えながら、足取り軽く、丘を下って帰路につきました。

「緑の小径」の夜景

物件情報

  • 物件コード:ワク賃057
  • 住   所:神奈川県横浜市保土ケ谷区釜台町31
  • 構   造:木造2階建て(テラスハウス6棟)
  • 築 年 月:2023年12月
  • 専有面積:1号室60.63㎡ 2・3号室63.74㎡ 4・5号室62.87㎡ 6号室67.24㎡
  • 間取り:2LDK
  • 設備:専用庭 / 都市ガス / バスルーム(追焚き機能付き・浴室乾燥機付き) / 洗髪洗面化粧台 / シャワートイレ / システムキッチン(IHコンロ2口・グリル付き) / クローゼット / エアコン2台 / 室内洗濯機置場 / 照明器具 / 24時間換気システム / BS・CS

募集条件

  • 賃 料:下記サイトにてご確認ください。

    賃料はこちらでご確認ください

  • 管理費:5,000円
  • 敷金:1ヵ月(※ペット飼育の場合、敷金1ヵ月追加)
  • 礼金:1ヵ月
  • 契約形態:普通借家契約
  • 契約期間:2年
  • 更新料:新賃料の1ヵ月分
  • 火災保険:加入必須
  • 保証会社利用:必須
  • 解約予告:1ヵ月前
  • ペット飼育:小型犬またはネコ合計2匹まで飼育可
  • 楽器演奏:不可
  • 「空室が出たら連絡がほしい!」という方は
    「お問合せ」ページを利用してご登録ください。
    空室が出た場合と、類似のワクワク賃貸®物件ができたときのみ、ご連絡いたします。

文:久保田大介

  • この記事を書いた人

久保田 大介

『ワクワク賃貸®』編集長。有限会社PM工房社・代表取締役。 個性的なコンセプトを持った賃貸物件の新築やリノベーションのコンサルティングを柱に事業を展開している。 2018年1月より本ウェブマガジンの発行を開始。 夢はオーナーさん、入居者さん、管理会社のスタッフさんたちがしあわせな気持ちで関わっていけるコンセプト賃貸を日本中にたくさん誕生させていくこと。

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