《 入居者インタビュー 》Vol.004

本物のアンティーク家具を普段使いする‟おとな”の賃貸ライフ in 神楽坂

投稿日:2018年3月8日 更新日:

東京・神楽坂は大正時代、花街として栄え、政治家や文豪に親しまれた街で、今なお花街特有の面影を強く残しています。近年は大手チェーン店の出現で若者の数も増えましたが、一つ路地を入ると知る人ぞ知るお洒落な飲食店や雑貨屋が軒を連ねます。 2017年1月、「ワク賃006」はそんな神楽坂に誕生した全8室からなる新築マンションです。部屋ごとに異なるテーマのもと本物のアンティーク家具が備え付けられていることが話題を集め、募集開始後2週間で満室になったそうです。 今回はそのうちの1室に住んでおられる男性のお部屋を訪ねました。

タカシさん:40代男性。池袋に勤務中の会社員。単身赴任のため仙台から上京。

玄関に入ると、足もとにさりげなく置かれている古時計がお出迎え。中に目をやると、誰もが憧れるようなアンティーク家具が並んだ部屋が広がります。「適当に座ってください」と勧められた椅子もアンティーク。こんな体験はそうそうできないからとライティングビューローにメモ帳を置き、昔のイギリスにタイムトリップしたような気分でお話をうかがいはじめました。

なぜ「ワク賃006」を見てみようと思ったのですか?

タカシさん

もともと神楽坂という街に興味があったのと、勤務地である池袋が近いのがいいなと思って、ポータルサイトで「神楽坂 新築」で検索しました。そうしたらこの「ワク賃006」がヒットし、そこにアンティーク家具が備え付けられていると書いてあったので、絶対内見に行こうと思いました。単身赴任で上京するので、家具が備え付けられているのがいいなと思っていましたが、まさかアンティーク家具がついている物件があるとは驚きでした。他にはなかった条件ですね。

最初に見たときの印象はどうでしたか?

タカシさん

一般公開当日に見に来ました。その時はここを最後にして、ほかの物件もいくつか見ましたが、どれもオーソドックスで面白みがありませんでした。 「ワク賃006」は部屋ごとに違うアンティーク家具があると聞いていて、最初、タイルのテーブルがあった部屋を狙っていたのですが、実際に見ると意外と大きかったんですよ。これは居住空間が持っていかれるなぁと思い、ほかの部屋も見させていただくことにしました。

なぜこの部屋を選んだのでしょうか?

タカシさん

決め手は居住空間が広かったことです。実は私、デンマークの家具が好きなのですが、イギリス調のアンティーク家具でそろえているこの部屋の雰囲気もいいなと思いました。特にライティングビューローが気に入りました。他の部屋に比べてクローゼットも大きく、収納が広いのも気に入りました。

デンマーク家具がお好きなんですね。

タカシさん

ええ。特に、ハンス・J・ウェグナーとかフィン・ユール、アルネ・ヤコブセンなどのデザイナーが手掛けた家具が好きです。デンマークでは代々、家具を直しながら引き継いで使うという文化があるのですが、そういうところもいいなあと思います。特に椅子が好きで、仙台の自宅にはたくさんあります。座り心地もそうですが、見ているだけで心が満たされるんですよ。アンティーク家具を買う際は、同じものがなく、そのときに決めないと二度と出会えません。ずっとこの一期一会を大切にしています。

(編集部注:上記3枚の写真はタカシさんが仙台のご自宅に置いてあるデンマークの家具です)

ワク賃006」のアンティーク家具たちはいかがですか?

タカシさん

意外と使えるのがハンガーです。最初は「どう使うんだ?」と思っていたのですが、服をかけたり小物を置いたりと活躍してくれています。ライティングビューローは引き出しも多くて便利です。

住み心地はいかがでしょう?

タカシさん

広さも手ごろでとてもいいですよ。あえていうと、コンクリート打ちっぱなしなのでちょっと寒いかな。セキュリティもデジタルキーなので安心ですが、暗証番号をタッチしていると指紋がついてバレちゃいそうだから、時々拭くようにしています。

アンティーク家具はいつごろから好きなのでしょうか?

タカシさん

日本ではおとなになったら自分のお金で車を買うという人が多いですが、北欧では「家具を買うのがおとなのたしなみ」なんて言われているそうです。社会人になったとき、その言葉に共感して家具を買おうと思ったんですね。その当時はアメリカのミッドセンチュリーが流行していましたが、フィン・ユールやヤコブセンなどを知ったことで、デンマークの家具を買ってから次第にはまっていきました。ちょうど友人が世界各国のオフィス家具を扱う会社に就職したことにも影響を受けましたね。6年くらい前に仙台に家を建てたときもときも、家具には徹底してこだわりました。

神楽坂の暮らしはいかがですか?

タカシさん

神楽坂は思っていたとおり静かで街の雰囲気もいいですね。まだ1年経たないですが、なじみの店もできました。小道に入ると、古民家をリノベーションした居酒屋など小京都のような店もあるので、そういうのを見るのも楽しいです。地元の友だちや仕事仲間と飲むのもいいし、一人で歩くのもいい街です。

将来の入居者さんへ先輩からのメッセージをいただけますか?

タカシさん

部屋を選ぶときには、実際にそこで生活することをイメージして、使えるものが備え付けてあるかどうかを確認するとよいと思います。私の場合は、ライティングビューローを使ってパソコンで作業したり、椅子に座って部屋でリラックスしたりするイメージが湧いたことが大きかったですね。家具は見ているだけでは良さが分からないものです。実際に使ってみて、自分のものにしていってほしいですね。

取材・執筆:株式会社HelloNews
イラスト:コミック堂

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HelloNews

株式会社HelloNews(代表取締役 吉松こころ) 2015年4月設立。賃貸住宅のオーナー様や不動産会社様向けに情報を配信するミニ通信社。 不動産業界、建設業界で働く人々にスポット当て、取材をしている。 定期刊行物として、「Owner's Way」「GREEN HEART」を発行。 「賃貸住宅をもっとおもしろく。もっと豊かに。」をコンセプトに、独自の視点からニュースの深堀りを発信するニュースサイを近日オープンする予定

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