《 ワクワク賃貸物件集 》Vol.055

エアコンや給気口まで黒く塗装! あえて「暗い部屋」にリノベーションした土間&家具付きのアジト部屋

投稿日:2023年10月12日 更新日:

世の中の賃貸マンションは、どうして明るく見せようとばかりするのか? 暗さを売り物にした部屋があってもいいじゃないか

そんなふうに考えたことがある方はいないでしょうか?
Barのようにわざわざ暗い内装と照明にしてある飲食店はたくさんあって、そういう場所にいると心が落ち着き、癒やされます。
でも賃貸マンションは昔から“明るさ神話”みたいなものがあり、1階や地階など、あまり日当たりが良くないお部屋でも、壁のクロスや床材を白系のものにしたり、照明を工夫したりして、何とか明るく見せようと努力するオーナーさん、不動産会社さんが多いのです。
でも、「暗い部屋のほうが好きだ!」という方は一定数いるはず。
かく言う私も「暗い部屋」が大好きで、この原稿も窓のない納戸を転用した書斎の中で、手元灯だけつけ、静かな音楽を流しながら書いています(笑)。
友人・知人に訊ねたら、「自分も暗い部屋が好きだよ」という人は3人に1人ぐらいの割合でいました。「明るい部屋も暗い部屋もどっちも好き」という人も多く、「暗い部屋」をつくる価値は十分あると確信。
そこでJR中央線・東京メトロ丸ノ内線「荻窪」駅にある半地下1階の部屋を暗く、暗~くリノベーションしてみました。
さっそくご紹介してまいりましょう。

「暗い部屋」にする前の姿

 

はじめに「暗い部屋」にする前の室内写真をご覧に入れます。
玄関から入ると4.6畳大の土間になっていて、9.4畳大の部屋が土間とひとつづきになっています。
これだけでも人気があって、これまでアウトドアライフを趣味にしている方やイベント会社を営んでいる方が、この土間を気に入って借りてくださっていたのですが、半地下になっている1階部分とあって日当たりはいいとは言えず、中途半端に明るくするぐらいならと思い、「暗い部屋」へのリノベーションをオーナーさんに提案。
オーナーさんも「暗い部屋には強いニーズがある」という私の考えをすぐに理解し、即座にご快諾くださいました。
この部屋がどのように「暗く」リノベーションされたのか、写真とともにご案内します。

「暗い部屋」にリノベーションされた室内

「暗い部屋」にリノベーションするにあたり、最優先で行ったのは「部屋から白い部分をなくす」ということ。
そこでまず壁の白いクロスはレンガ調のアクセントクロスに張り替えました。
もともとコンクリート打ちっぱなしのお部屋なので、壁のクロス部分は少なかったのですが、これだけでもずいぶん違います。

土間から見た室内。床には長尺シートが貼られている

床はブラウンのフローリングでしたが、その上から黒い長尺シートを貼りました。
土間と部屋がひとつづきになっているのですが、部屋のほうも土足で上がることができるようになりました(もちろん靴を脱いで暮らしていただいても構いません)。

ソファーベッド、テーブル、テレビボードが備え付けられている

すでにお気づきだと思いますが、この「暗い部屋」にはソファーベッド、テーブル、テレビボードも設置しています。
カラーは黒、ダークブラウンに統一していて、「暗い部屋」の演出に一役買ってもらっています。

木目調のダイノックシートが貼られた玄関ドアと、シューズ収納などに利用できる可動棚

白かった玄関ドアにはダークブラウンの木目調ダイノックシートを貼りました。
また白いシューズボックスがありましたが、それを撤去し、ガチャ柱を設置。そこにダークブラウンに塗装した棚板を多数置きました。
デザインだけでなく、収納力も大幅にUPさせています。

玄関脇にあるハンガーパイプ付き枕棚と小さな棚

玄関ドアに向かって左側の壁面には、ハンガーパイプがついた枕棚を設置。その下に小さな棚もつけました。
ハンガーパイプにはコートや洋服をかけ、棚も収納場所としてご利用いただければと思います。
足元の棚にはフェイクグリーンなどを飾るとカッコいいかもしれません。

ダークブラウンのブラインドが設置された4.6畳大の土間

窓にはダークブラウンのブラインドを設置しています。
洋室のほうにも窓がありますが、そちらも同じブラインドに変えました。

黒くリフォームされたキッチン

キッチンは側面や吊り戸棚に黒いダイノックシートを貼りました。
水栓と手元灯は黒い製品に変え、キッチンパネルはグレーのものに貼り替えました。

黒く塗装されたエアコン

エアコンも黒く塗装しました。
エアコンのコードにも黒いビニルテープを巻いてあります。

黒く塗装された給気口

黒く塗装された火災警報器

給気口と火災警報器も黒く塗装しています。
白を排除することへのこだわりをわかっていただけたら嬉しいです。

インダストリアルなデザインのスイッチプレートとコンセント

スイッチプレートやコンセントはシルバーの製品に変えました。
インダストリアルなデザインが「暗い部屋」にはとても合っているのではないかと思います。

土間に設置されたライティングレール

室内に設置された照明器具

土間の天井にはライティングレールを設置。
洋室の照明器具も「暗い部屋」に合わせた製品をつけています。
仕事をするときなど、少し明るくしたい場合は手元灯やスタンド照明を使って工夫してみてください。

以上が「暗い部屋」へリノベーションした部屋の全容です。

家具の配置もわかる「ワク賃055」の間取図。

こちらは「ワク賃055」の間取図です。
土間と洋室部分をリノベーションしましたが、浴室、パウダールーム、トイレも簡単にご紹介しておきます。

 

バスルームは1216サイズなので、かなりゆったりしています。
追焚き機能や浴室乾燥機もついています。
パウダールームは窓を開けると洗濯物を干せるインナーバルコニーに早変わり。洗濯機置き場もパウダールーム内にあります。
シャワートイレには棚もついています。
「ワク賃055」はオール電化なので、お湯は電気温水器で沸かします。深夜電力を使うと電気代もかなり安くなります。

玄関の鍵はデジタルキーとディンプルキーのWロックになっています。

マルチメディアコンセント。インターネット・Wi-Fiも無料でご利用いただけます。

セキュリティー設備が充実していることもセールスポイントのひとつです。
エントランスはオートロックになっていて、テレビモニタホン、防犯カメラ、宅配ボックスも備えられています。
玄関ドアはデジタルキーとディンプルキーのWロックシステムを採用しています。
インターネット、Wi-Fiが無料という点もお財布にやさしいサービス。入居してすぐご利用いただけます。

「ワク賃055」の案内図

「ワク賃055」はJR中央線・総武線、東京メトロ丸の内線の「荻窪」駅から南口仲通り商店街を約6分間まっすぐ歩き、最後にちょこっと左に入るだけ、と大変わかりやすい(人に説明しやすい)場所に建っています。。
東京メトロ丸の内線では始発&終着終点になるので、朝は座って行けますし、帰りは寝過ごす心配がありません。霞が関の省庁にお勤めの方に聞いた話ですが、先輩たちから「荻窪はいいよ」とよく勧められるそうです。
南口仲通り商店街にはコーヒーショップやこじんまりした飲食店が連なり、ほどよく人通りがあるので、帰りが遅い日も安心です。
駅の反対口には荻窪タウンセブンやルミネ荻窪などの大型商業施設もあるから、買い物もとても便利。とても暮らしやすい街だと思います。

「暗い部屋」の土間と室内

暗さにこだわりリノベーションした「ワク賃055」はいかがでしたでしょうか?
この部屋はSOHO利用も歓迎で、法人登記も認められているので、士業の方や、リモートワーク中心というワークスタイルの方には打ってつけ。 完全予約制であれば、ネイルやまつ毛エクステなどサロン系のお仕事もOKです。 
「暗い部屋を探し続けていた」という方に是非内見していただきたいです。

物件情報

  • 物件コード:ワク賃055
  • 住   所:東京都杉並区荻窪5丁目
  • 構   造:鉄筋コンクリート造5階建
  • 築 年 月:2017年6月
  • 専有面積:32.21㎡
  • 間取り:ワンルーム+土間
  • 共用部設備:オートロック / 防犯カメラ / エレベータ / 宅配ボックス / メールボックス / ダストボックス / インターネット・Wi-Fi無料
  • 専有部設備:オール電化 / システムキッチン(W1350・2口IHクッキングヒーター) / バス・トイレ別 / バス(追い焚き機能・浴室乾燥機付き) / シャワートイレ / 独立洗面台 / エアコン2台 / フローリング / テレビモニタホン / 室内照明 / Wロックシステム(デジタルキー&ディンプルキー) / ペアガラス / 土間 / ソファーベッド / テーブル / テレビホード

募集条件

  • 賃 料:12万円台半ば
  • 共益費:8,000円
  • 敷金:1ヵ月
  • 礼金:なし(1年以上契約いただくことが条件。1年未満で解約された場合は違約金として賃料の1ヵ月分)
  • 契約形態:普通借家契約 
  • 契約期間:2年 
  • 更新料:新賃料の1ヵ月分
  • 火災保険:加入必須
  • 保証会社利用:必須 
  • 解約予告:1ヵ月前
  • ペット飼育:不可
  • 楽器演奏:不可
  • 「空室が出たら連絡がほしい!」という方は
    「お問合せ」ページを利用してご登録ください。
    空室が出た場合と、類似のワクワク賃貸®物件ができたときのみ、ご連絡いたします。

文:久保田大介

  • この記事を書いた人

久保田 大介

『ワクワク賃貸®』編集長。有限会社PM工房社・代表取締役。 個性的なコンセプトを持った賃貸物件の新築やリノベーションのコンサルティングを柱に事業を展開している。 2018年1月より本ウェブマガジンの発行を開始。 夢はオーナーさん、入居者さん、管理会社のスタッフさんたちがしあわせな気持ちで関わっていけるコンセプト賃貸を日本中にたくさん誕生させていくこと。

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