毎日ワクワク、楽しみながら暮らせる賃貸住宅を紹介するウェブマガジン『ワクワク賃貸 .com』※「ワクワク賃貸」は商標登録出願中

ウサギを安心して飼える部屋《ワクワク賃貸妄想中》

 

〈Vol.006〉

少し前の話になるが、男3人で飲んでいるとき、ひとりが「今、家でウサギを飼ってるんです」と言い出した。

するともうひとりが「僕も子どものころ飼ってましたよ!」と言ったので驚いた。

なぜなら僕も昔、ウサギを飼っていたことがあったからである。

イヌやネコならいざ知らず、ウサギの飼育経験がある率100%の集まりなんて奇跡だ!ということで、その日はウサギ話で大いに盛り上がった。

ちなみにこれが僕が小学校低学年のころ飼っていたウサギだ。

「みんみ」という名前をつけ大切に育てたが、えさを食べさせすぎたのが悪かったか、ぶくぶく太ってしまい、このあとこのウサギ小屋と同じぐらいの大きさになってしまった。

「いくら何でも大げさでしょう?!」とよく言われるが、小屋に入れたらほとんど隙間がなかったのだから間違いない。

それはさておき、ウサギってこんなにかわいいのに、ブームになるほど飼育者が多くはならない。

なぜなんだろう?と酒席をともにした現役の飼育者に訊ねたら、「うちの子はあんまり該当しないんですけどね」と前置きしたうえで、理由を列挙してくれた。

〇その1:体毛が抜け、部屋を舞う
〇その2:歯が伸び続けるので、壁や柱をガリガリかじる
〇その3:あっちこっちでおしっこやフンをする
〇その4:よく病気をするが、体調が悪いのをアピールしてくれないからわかりづらい

話を聞いてるうちに飼っていた当時のことを思い出してきたが、確かにみんみも壁や柱はよくかじったし、豆ころみたいなうんちを部屋中あちらこちらでするもんだから、拾って歩くのはなかなか骨だった。

体毛が抜けるのはあまり記憶がないけれど、掃除をする母はきっと大変だっただろう。

あと、「とても寂しがり屋で、旅行に行きづらい」なんて話も聞くが、うちのみんみも3日間、家族旅行している間に死んでしまった。

帰ってきたらぐったり動かなくなっていて、泣きながら庭に大きな穴を掘って埋めたことをよく覚えている。

つまり、ウサギは飼うのがけっこう大変な動物なのだ。

管理会社の立場で言うと、賃貸住宅で飼われたら、壁や柱をかじられるのはかなわないし、おしっこや糞をまき散らかされるのも困る。

しかし、問題点があればきっと解決策もあるはずだ。

知恵を絞り、「ウサギを安心して飼える部屋」というのをつくったら、けっこうヒットするかもしれない。

ところで、本稿で登場した「現役のウサギ飼育者」とは、「ワクワク賃貸研究所」の森下所長である。

飼っているウサギは研究所で助手を務めてくれている「きなこ」ちゃんだ。

ウサギを愛してやまない森下所長なら、問題の解決策をきっと考え出してくれるはず。

いやもう答えをすでに持っていて、快適にきなこちゃんとの暮らしを楽しんでいる気がする。

森下所長にそう言ったら、「クラシヲさんがネコ共生型賃貸住宅necoto[ネコト]をプロデュースしてますが、僕はひそかにusagito[ウサギト]をやろうと企んでたんですよ」と言い、不敵にニヤッと笑った。

その顔には「自信アリ!」と書いてあった。

どんな研究レポートを書いてくれるか、とても楽しみだ。

 

文責:久保田大介

イラスト:コミック堂