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ウサギ共生型賃貸住宅「USAGITO[ウサギト]」実現のための研究《ワクワク賃貸研究所》

〈研究レポートVol.006〉

ワクワク賃貸®妄想中で取り上げられた「ウサギを安心して飼える部屋」を検証したい。

体験レポート

森下所長
「ワクワク賃貸®妄想中」の「ウサギを安心して飼える部屋」は妄想実現度120%中の120%です!
きなこ助手
挨拶もなしにいきなりですの!?
あとそのネタは二番煎じでしてよ!
森下所長
ウサギ共生型の賃貸住宅は現在の僕のメイン研究テーマだからね。すでに大まかなアイディアは固まっているし、十分に実現できると考えている!
きなこ助手
でもまだ自分の手で実現はしてませんのね。
森下所長
グハァ!
きなこ助手
痛いところを突いたようですわね。
しかしきなこはすでにネタを掴んでいますわ!
「読めば絶対タメになる濃い不動産情報をお届け中」でお馴染みの『月刊 家主と地主』、略して『やぬじぬ』の2018年6月号にて「ウサギに特化したリフォームを実施」という記事が載っていましてよ!
森下所長
そうそう、あれはすごくいい試みだよね。記事を読ませてもらったけど、オーナーさんがちゃんとウサギのことを考えているのが伝わってきたよ。
きなこ助手
ちょっと! 森下所長がさっさとガンガン作ってファーストラビットにならないと先行者利益を逃してしまいますわよ!
森下所長
それを言うならファーストペンギンだ!
いや別に僕は先行者利益だなんてそもそも考えていないし、ウサギと人間が気持ちよく暮らせる住宅ができるんならそれは良いことだと思うから。
きなこ助手
むむぅ、さすがは幼少期にお祭りの屋台でわざわざ小さいチョコバナナを選んで親戚のおば様から「アンタは本当に欲がないわね」と言われただけのことはありますわね。
森下所長
余計な情報を全世界に公開しないでくれ!
あとあれは大きさじゃなくってチョコの付き具合で選んだだけであってだな・・・。
きなこ助手
しかしすでに実現している方もいらっしゃることですし、今回は森下所長のアイディアをぜんぶ披露しますの?
森下所長
ふふふ、秘蔵アイディアはいっぱいあるけど、全部書くとたぶん普段の記事の10倍ぐらいの長さになっちゃうから、今回は久保田編集長の挙げた課題に答えつつ、さわりだけ解説することにしよう。
きなこ助手
アイディアを読まれて、実現したいオーナー様は当編集部にお気軽にお問い合わせくださいですわ!

ウサギの飼い方って?

森下所長
さて、せっかく当事者もいることだし、意見を聞きながら課題に答えていこうか。
きなこ助手
当事者・・・? ああ、森下所長はウサギを飼っているのでしたわね!きなこはウサギの生態にはあまり詳しくないから心強いですわ!
森下所長
・・・・・・あ、あれ?
きなこ助手
犬や猫の飼い方はよく知られてるけど、ウサギの飼い方ってあまり知られていない気がしますわ。折角の機会ですしそれも合わせてレクチャーしてくださるかしら?
森下所長
な、何かが違うような・・・まあいいか
森下所長
そうだね、検討の中でウサギの飼い方や、あまり知られていない生態についても解説することにしよう。
ただ、実はウサギの飼い方の本は色々な出版社から出ているんだけど、僕の経験上、それぞれの内容で微妙な食い違いがあったりするんだ。なので、今回の記事の内容は僕の経験則による部分も含まれることと、メインで参照する書籍として『うさぎと一生暮らす本』(「うさぎと暮らす」編集部編)を使っていることを念頭に置いてほしい。
きなこ助手
書籍によって見解が違うとは、いよいよ謎の多い生物ですのね!
森下所長
ペットとして広く親しまれるようになったのが犬や猫と比べればごく最近だっていうのも、そうなっている原因かもしれないね。あと、僕はこれまでに2羽のウサギを飼育しているけど、それぞれ性格も体質もぜんぜん違うから、なかなか「こうすればどのウサギでもOK!」というわけにもいかないんだろう。
でも、どんなウサギでも注意しなければいけないっていうポイントはあるんだ。
妄想中の記事には次の4つが課題として掲げられている。

〇その1:体毛が抜け、部屋を舞う
〇その2:歯が伸び続けるので、壁や柱をガリガリかじる
〇その3:あっちこっちでおしっこやフンをする
〇その4:よく病気をするが、体調が悪いのをアピールしてくれないからわかりづらい

これらについて、ひとつずつ考えていこう。
まずは「〇その1:体毛が抜け、部屋を舞う」から。

きなこ助手
うーん、犬や猫でも抜け毛は出ると思うのだけれど、ウサギは特に抜け毛に注意ですの?
森下所長
ウサギには「換毛期」といって、季節の変わり目などに全身の毛がごそっと抜けて生え変わる時期があるんだ。個体差があるんだけど、今僕が飼育している子は換毛期にブラッシングするとこんな感じになるね。

 

きなこ助手
ヒイィ! 小さなウサギが錬成できそうなぐらい抜けてますわ!
森下所長
逆に、最初に飼っていた子は季節の変わり目でもほとんど抜けなかったなぁ。
きなこ助手
しかしこれだけ抜けるとなるとお掃除も大変ですわね・・・。
森下所長
そこで、この問題は「空気清浄機」を設備として予め設置しておけばウサギ飼育の初心者でも安心! 新築なら、室内の壁面にも換気扇を設置しておきたいところだね。空気清浄機や換気扇に毛が溜まるから定期的にお掃除すればいい。もちろん、ブラッシングはちゃんとしないとダメだけどね。

ウサギスペースの作成とその工夫

きなこ助手
そういえば、お部屋はシングル向けのワンルームでもOKですの?
森下所長
これは僕の考えだけど、ウサギが遊べるスペースと人が日常生活を送るスペースはキチンと分けたほうがいいと思う。そうすると最低でもビッグワンルームや1LDKぐらいの広さが必要だろうね。分譲マンションなら当然、ペットに関する規約を確認しないとダメだ。
きなこ助手
「室内にウサギスペース有り!」ということですわね!
森下所長
もちろん、ウサギスペースに人が入れないようにしちゃうと元も子もないから、リビングの一部分をウサギスペースにするのが最もやりやすいと思う。たとえばこんな感じ。

きなこ助手
ウサギは放し飼いですの?
森下所長
いや、これは気をつけてもらいたい部分なんだけど、ウサギは放し飼いに向いていないんだ。この写真のような「ケージ」が必需品で、たとえウサギスペースを作ったとしてもケージは欠かせない。

                      出典:株式会社三晃商会

きなこ助手
ふむふむ、さっそく室内犬や猫とは違う部分ですわね。ケージはなんのために必要ですの?
森下所長
野生だった頃のウサギ(アナウサギ)はナワバリである巣穴を作って暮らしていた。だから、そのアナウサギの系統である室内で飼われるウサギ(カイウサギ)にもナワバリが必要ということだね。
きなこ助手
なるほど~! ウサギスペースはやっぱり流行のフローリング仕上げで決まりですわね!
森下所長
待った! 実はフローリングはウサギには最も向いていない素材なんだ。ウサギには犬や猫にはある「肉球」がなくて、フローリングだと滑ってしまうし、場合によってはそれがもとで病気や怪我につながることもある。
きなこ助手
なんですって!? いかにも肉球がついてそうな小動物なのに!
森下所長
・・・自分の手のひらを見たことがないんだろうか
森下所長
『やぬじぬ』の事例では床材に「長尺シート」を使ってこの問題をクリアしているね。
他にも実は「畳」もウサギの足とは相性が良いんだ。かじっちゃう子だとちょっと心配だから、ちゃんと見ていないといけないけどね。だから実は、ちょっと古いアパートやマンションのリフォーム・リノベーションとも相性が良い。
きなこ助手
リフォーム・リノベーションというと
「〇その2:歯が伸び続けるので、壁や柱をガリガリかじる」というのも関係するかしら?
森下所長
そうだね。これも『やぬじぬ』事例では高耐久パネルを壁に貼り付けてクリアしているけど、僕もほぼ同じことを考えている。ウサギスペースの壁だけ、低い部分をパネルで覆っておくんだ。これには「壁紙の誤飲を防ぐ」という効果もある。壁紙はビニールでできているから、ウサギが飲み込んでしまうととっても危険なんだ。
きなこ助手
「〇その3:あっちこっちでおしっこやフンをする」というのはどうしますの?
森下所長
まあ、毎日のトイレについては、ちゃんと躾けてケージ内のトイレでするということをキチンと覚えてくれれば一番なんだけどね。普通のフンは匂いもあまりしないから普通に片付けるとして、おしっこ対策は二通りある。
①床に漏らしてしまった場合の対策は床材を撥水性の高いものにする、②縄張り主張のためのおしっこ飛ばし対策はさっきのパネルでOKだ。
きなこ助手
さっき言ってた畳だとおしっこ対策的にはNGですわね。
森下所長
まあ、畳は消耗品という側面もあるし、普段はすぐに拭くようにして、いざとなったら交換もできるからね。

USAGITOで一番気をつけるべきポイント

きなこ助手
ここまでですでに普段の原稿よりも長くなっていますわね。
でも最後の課題もギッチリ検討しますわよ!
「〇その4:よく病気をするが、体調が悪いのをアピールしてくれないからわかりづらい」という内容ですわ!
森下所長
そう、実はここが一番気をつけてもらいたい部分なんだ。端的にこの対策を述べてしまえば「近くにウサギをきちんと診察できる小動物専門の獣医さんがいるところに作る・建てる」ということになる。
きなこ助手
ええっ、じゃあ近くにそういった獣医さんがいなかったら・・・。
森下所長
その場合、たとえオーナーさんが希望しても、少なくとも僕はウサギ共生住宅を作るのに反対すると思う。
きなこ助手
なんという重い決意ですの!
森下所長
実は、東京であってもウサギなどの小動物を専門にしている獣医さんは少なくって、いざというときに診てもらえる獣医さんが近くにいないことを不安に感じているウサギ飼いさんもいっぱいいるんだ。
幸い、僕の今の家の近くには専門の獣医さんもいるしウサギ専門店もあるけど、たとえば夜間の緊急外来の時は長距離を車かタクシーで移動しなければいけない。
きなこ助手
むむう、犬や猫を診察できる獣医さんは多いけれど・・・。
森下所長
最初に触れた「換毛期」だって、健康なウサギであれば食事と一緒に飲み込んでしまった毛をフンと一緒に排出することができるけど、ストレスで胃腸の動きが止まってしまう「うっ滞・毛球症」を起こしやすい子だと途端に危険と隣り合わせになってしまう。いざそういう事態になってしまったとき、近くに獣医さんがいないと助かる命が助からないということになってしまうんだ。
きなこ助手
恐ろしいことですわね・・・。飼う方も、ウサギの病気をきちんと勉強しておかないといけませんわね。
森下所長
その通りだね。ウサギは犬や猫と比べて体力も体格も劣るし、飼い方もぜんぜん違う。
でも、はじめてウサギを飼う人も安心して飼育できる環境にすれば、ウサギだって安心して暮らせるんじゃないかなって思うんだ。
きなこ助手
森下所長のウサギレクチャーがもれなく付いてきますのね!
森下所長
まあ、ちょっとした相談は大丈夫だけど、そこはやっぱり専門の方に聞けるような環境が必要かな。新築で作るんだったら、もう思い切って1階部分に獣医さんかうさぎ専門店を誘致したいところだね。
きなこ助手
壮大な計画ですわね・・・。さて、これで妄想中に書かれた課題には答えましたけど、ほかにもアイディアはいっぱいあるということですの?
森下所長
もちろん、今回触れていないウサギの生態やその対策などもいろいろ考えてあるよ!
きなこ助手
よーし、それじゃあ森下所長がUSAGITOを作る前に、きなこもウサギさんを飼育して予行演習しておきますわ! へぇ、ウサギさんもいろいろ種類がいますのね! この「ロップイヤーラビット」なんてカワユスですわ! 色は茶色がイカしますわね!
森下所長
うん、ここまできたらもうツッコまないぞ・・・。
森下所長
というわけで今回は初めて、森下の考えている企画をこのコーナーに掲載しました。
記事で挙げたような30平米程度の1DK・1LDKだけでなく、2DK・2LDKなどのファミリータイプのアパート・マンションを他物件と差別化したい!と考えているオーナー様がいらっしゃいましたら、是非ご相談下さい!

 

執筆:森下智樹
企画・監修:久保田大介