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《 DIY賃貸推進プロジェクト 》

「塗る・貼る・つける・飾る」でワクワク空間を作ろう!

投稿日:2019年8月22日 更新日:

賃貸住宅でも自由にDIYできる未来を目指して

皆様はじめまして!DIY賃貸推進プロジェクト、特派員の伊部尚子と申します。
賃貸住宅の管理会社に長年勤務しており、住まい手がDIYできる賃貸住宅を増やす取り組みをしています。
私自身もDIYが好きで、収納場所が足りなくなるくらい自前の工具が増えてしまっています。DIYアドバイザーの資格も持っています。
これからこのコーナーで、賃貸住宅でDIYしたい人に役立つ情報をお伝えしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

DIY初心者におすすめなのは「塗る・貼る・つける・飾る」

芸能人が住まいをDIYする番組などを見ていると、ヘルメットを被ってマスクをしてバールを持った人が、壁をバキバキッ!!と壊しているシーンや、電動のこぎりでギュイーン!!と木材を切っていくシーンなどを見かけます。
「もの作りが好きなので、賃貸住宅でもDIYをしてみたい」という初心者にとっては、かなりハードルが高い作業です。大家さんにも怒られてしまいそうですよね。
そういう人に私がおすすめしたいのは、「塗る・貼る・つける・飾る」でちょっと内装に手を入れるだけのDIYです。作業自体も簡単だし、大家さんもOKしてくれやすいと思います。でもこれだけでガラッと空間が変わるんですよ。
これを教えてくれたのは、夏水組の坂田夏水さんです。大人気の空間デザイナーで、『セルフリノベーションの教科書』という本も書かれています。

DIY好き必読!セルフリノベーションの教科書:誠文堂新光社 240ページというボリューム!

子供でも楽しめる「塗る」という行為

初心者でも挑戦しやすく、やって楽しいのは、「塗る」DIYです。
100円ショップのDIYコーナーでペンキや刷毛が簡単に手に入るようになり、小物類や家具などにペンキを塗ったことがあるという人も増えています。もっと大きな面積を塗ってみたくなったら、壁にペンキを塗るDIYに挑戦してみましょう。ちょっと汚れた壁も素敵に蘇りますよ。
ちなみに、初心者が失敗しがちなのは養生です。失敗するとペンキがはみ出し、境目がガタガタになるわ、床に飛びるわ、それを踏んで被害が拡大するわと大変なことになります(笑)。
施工方法を紹介する動画などもたくさん出回っているので、しっかり事前に学習し、マスキングテープや養生テープ、マスカーなどの道具を揃えてから挑戦して下さい。
養生さえうまく出来ればあとは楽しい作業が待っています。養生の際は刷毛で、残りの面はローラーで仕上げます。お友達やお子さんと一緒にやってもいいですね。
DIYは失敗も醍醐味なのですが、賃貸住宅の場合は自分の後に住む人や大家さんが困らないようにするためにも、なるべく上手に施工したいものです。

一緒にやりませんかと誘ったら、大家さんの方がペンキ塗りにはまるの図。 床に敷いているのがマスカーです。

「貼る」アイテムはたくさんある

壁紙、シート、マスキングテープ、タイルなど、何かを貼るDIYはたくさんあります。中でも壁紙は面積が大きい広いため、一面を貼り替えるだけでもお部屋の印象がガラリと変わります。貼ってはがせる糊なども販売されているので、洋服を衣替えするように、季節ごとに壁紙を変えるのも楽しいですね。
壁紙には国産壁紙と輸入壁紙がありますが、DIYで貼りやすいのは断然輸入壁紙です。幅が女性の肩幅ぐらいのサイズなので軽くて扱いやすく、国産壁紙と違って両端にみみがないので切る必要もなく、そのまま端を合わせて貼っていくだけなので施工がとても簡単です。柄合わせが難しくないものを選べばさらに安心。国産壁紙と比べてちょっとお高めなので、セール品を狙うのもアリだと思います。
気を付けたいのが素材です。輸入壁紙には紙で出来ているものと不織布(フリース)で出来ているものがありますが、初心者は糊を付けた時に伸び縮みが少ない不織布を選ぶと良いでしょう。紙製の輸入壁紙は貼った後に縮んで隙間があいてしまうことがあります。失敗すると、壁紙と壁紙の間に下地の隙間が何本も見えてしまう…というとても残念な状態になってしまうので、自信のない人はなるべく不織布のものを選ぶか、紙製なら下地と似ている色の壁紙を選ぶのも良いと思います。
今年(2019年)4月に開催された夏水組の内装の学校実践編で、白地にピンクのフラミンゴ柄の輸入壁紙を貼ったのですが、紙製だったのでだんだん隙間があいて、下地の構造用合板の茶色が一部見えてきてしまいました。しかし、施工を指導して下さったDIYER’S PARTYの石井麻紀子さんが粉おしろいをささっと塗ったら全く目立たなくなったのです!
DIYは失敗がつきものなので、今後このようなリカバリー方法もお伝えしていきますね。

ぴったりくっつけて貼ったのにこの後隙間が…粉おしろいが大活躍でした。

賃貸住宅では一番ハードルが高い、「つける」

「ここに棚があったら」「ものが掛けられるフックがあったら」と考えたことがある人は多いですよね?
でも、壁に穴をあけても大丈夫?上手につけられる?落っこちない?と、やったことがないDIYには心配がつきものです。
お住まいの賃貸住宅がビス穴を開けられない場合には、ピンなどの小さな穴で取り付ける方法を考えましょう。時計や額など軽いものなら石膏ボードピンを使用してフックを設置するのがおすすめです。石膏ボードピンを使って設置するおしゃれな棚なども既製品として販売されているので、好みの製品を探してみて下さい。重たいものなら「壁美人」というホチキスを使って取り付け出来る固定金具が便利です。名前の通り(?)壁に傷や穴が残りにくく美しいままで、鏡などの重たいものが壁に掛けられます。

石膏ボードピンを使って壁に取り付ける既製品のフック

大家さんがビス穴をOKしてくれる場合でも、壁の下地の石膏ボードにそのままビスを打つと穴部分がボロボロに崩れ、そのうち外れてしまいます。石膏ボードは文字通り石膏を固めて作られているので、穴あけに弱いのです。
まずは穴をあけたい場所の石膏ボードの裏側に下地がないか確認します。下地探しの道具は針で刺すアナログのものと、センサーで調べるデジタルの物があり、値段も性能もピンキリです。ちなみに私はどんどんいいものが欲しくなり、針タイプの他にセンサータイプを3つも所持しています。使用頻度が高そうな方は、ちょっとフンパツしても良いかもしれません。下地があった場合、そこにめがけてビス打ちすればしっかり固定されます。
穴をあけたい場所に下地がない場合は石膏ボードアンカーを使います。石膏ボードアンカーには様々な種類があるので、用途に合わせて選ぶ必要があります。下穴不要、取り外し可能、専用工具不要で取り付け簡単など、便利なものがたくさん出ています。
耐火や遮音などの理由で構造上穴をあけてはいけない壁も存在しますので、注意して下さいね。

モリ―アンカー。壁の内部でカサが開いて石膏ボードを挟み込んで固定する仕組み

「塗る・貼る・つける・飾る」で、お気に入りの空間が完成

とある築年数の古いロフト付きのワンルームで複数のお部屋が空いていたので、大家さんにDIYを提案していろいろ試してみました。
壁をペンキで鮮やかなブルーに塗装し、白っぽい木部にアンティーク塗装を施し、ミニキッチンの壁にレンガ調のシートを貼りました。出窓の上に物が飾れるスペースがあったので、内装の雰囲気に合わせてフェイクグリーンや額などを飾ってみました。壁のペンキの色、木部の色、シートの色柄が違えば、全く違う印象のお部屋になるはずで、これがDIYの面白さだと思います。
このように築年数が古めだったり、複数の部屋が空いていたり、数年後に取り壊しが決まっている物件などは大家さんにDIYを許可してもらいやすい傾向があります。また、住まい手のDIYのスキルの高さやセンスの良さを示すことが出来れば、大家さんも安心してDIYを許可してくれるのではないかと思っています。
DIY可能な賃貸住宅を増やしていくために管理会社や住まい手が出来ることを、これから一緒に考えていきましょう。賃貸住宅でも自由に豊かな暮らしができる未来は、すぐそこまで来ている気がしています。

文:伊部尚子

  • この記事を書いた人

伊部 尚子

独立系の賃貸管理会社ハウスメイトパートナーズに勤務。仲介・管理の現場で働くこと20年超のキャリアで、賃貸住宅に住まう皆さんのお悩みを解決し、快適な暮らしをお手伝い。金融機関・業界団体・大家さんの会等での講演多数。大家さん・入居者さん・不動産会社の3方良しを目指して今日も現場で働いています。好きな工具はBOSCHのコードレス電動ドライバー。DIYアドバイザー、賃貸不動産経営管理士、公認不動産コンサルティングマスター、CFP®

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