《 アトリエ賃貸推進プロジェクト 》Vol.013

海の見えるアトリエ in 伊豆・城ヶ崎海岸[現在計画中のアトリエ賃貸物件情報]

投稿日:2022年1月27日 更新日:

現在計画中のアトリエ賃貸情報をお知らせします

「アトリエ賃貸推進プロジェクト」では目下、理想のアトリエ賃貸に関する調査研究を続けていますが、その間にも編集部には不動産オーナーや管理会社などから「アトリエ賃貸として読者の方に紹介していただけないか?」という相談が寄せられています。
中には構想を伺っただけでワクワクしてくる案件もあり、そうした情報は今後積極的にお知らせしていこうと考えています。
今回はその中から「海の見えるアトリエ」をピックアップし、ご紹介します。
企画者はライターの中川寛子さんで、新型コロナウイルスの禍中、リモートワークをする方が顕著に増えてきた状況をとらえ、それに合った賃貸物件を考えられたとのことです。
ご本人はアトリエ賃貸として企画されたわけではないのですが、私は「こういうアトリエを求めている方がきっといるに違いない!」と感じ、本コーナーでご紹介することにいたしました。
中川さんご自身に記事を書いていただきましたので、是非ご一読ください。

「海の見える部屋」をつくる

2室あるうちの、こちらは712号室。畳が見えていますが、今見えている畳は撤去される予定。

都内に住んでいます。リビングも仕事部屋も窓はほとんど開けることはありません。道を挟んで向かいのマンションの人と目が合うのが嫌だし、部屋の中を見られるのも嫌。でも、在宅時間が長くなると、それがどうにもこうにも。

そこで、眺望の良い、できれば海の見える部屋をつくろうと思いました。最初は通勤圏内を考え、海辺にマンションが並ぶ横須賀市馬堀海岸に目を付けて見に行ったのですが、横須賀市の方々にはすいません、あまり海がきれいではなく、かつ海の見えない部屋が多く、ここじゃないなと。

次に熱海で探し、見学に行こうとしていた物件があったのですが、そのタイミングで土石流が発生。伊豆半島は熱海に限らず、土砂災害に弱い地域が多く、土砂災害危険区域、がけ条例などにひっかかっている場所が多数。特に一戸建ての場合は場所を選ばないと危険です。

敷地入口から建物を見たところ。高台に立地しています。

そこで地盤的、建物的に安全な物件にしようと考えて見つけたのがこの城ケ崎海岸のマンションです。城ケ崎海岸は熱海から伊豆急で伊豆急下田へ向かう途中にあり、温泉街として有名な伊東、別荘地として定住者の多い伊豆高原の間にあります。

静岡県の地震ハザードマップ。城ケ崎海岸は緑色、震度5強の想定。鉄筋コンクリート造なら問題なし。

同じく静岡県の土砂災害ハザードマップ。城ケ崎海岸は危険なし。

約4,000年前に大室山が噴火した時に流れ出した溶岩によってできた城ケ崎海岸は非常に地震、土砂災害に強い土地です。静岡県のハザードマップで見ると地震は震度5強の想定ですし、土砂災害の心配もない。大手だから安心というわけではありませんが、建物の施工は大林組です。

こちらは711号室。広いフローリングのワンルーム。

バルコニーからの眺め。こちらは富戸港、さらに川奈方面かな。

現地に行ってみると部屋は7階建ての最上階。室内からはキッチンに立っていても、座っていても目の前に海が見えて、実に気持ちが良い。カーテンをせずに開放していても誰からも覗かれない。もちろん、視線が合うことなんて想定できません。ぼーっと海を眺めていると時間が経つのが早いこと。のんびりできます。

711号室は広いワンルーム。玄関ホールも広い。

部屋は2部屋あり、いずれも59.96㎡の、元々は和室6畳にリビング18.8畳という1LDKです。これから改修をしますが、1部屋は25.63畳の広いワンルームになります。床はフローリング。室内にはカウンターキッチンがあるのみというシンプルな部屋で、広さをどう生かすかは住む人次第です。

712号室は和室のある1LDK。こちらのキッチンはL字で711より広め。

玄関の三和土は大理石。写真左側に天井までの収納。

712号室の洗面、バスルーム。温泉があるのであまり使わないかな。

もう1部屋はもともとあった和室6畳と18.6畳のリビングのある1LDK。和室は個室として仕切れるようになっており、押入れもあります。海の眺めが一番のご馳走なので、どちらの部屋も部屋自体はすっきりシンプルにつくってもらおうと思っています。

改装は1月半ば過ぎから始まり、2月いっぱいで終了の予定。見学していただける時期は改めてご連絡します。施工はA.BOX工房株式会社の日暮敦子さんにお願いしました。数多くの住宅を手がけていらっしゃり、シンプルで、でもどこかほかと違うセンスのある部屋になるはずです。

アルコーブの床も大理石。ドアの右手にスペースあり。

レトロな照明は残します。

1990年竣工の、バブル景気の頃の建物なので住戸前のアルコーブ、玄関ホールが贅沢に(無駄とも言う)広いのが今の物件にはないところ。サーフィンボードや釣り道具などを置いているお宅もあり、ちょっとした物置として使えます。照明などレトロな雰囲気も面白いので一部は残そうと思っています。

1階、吹き抜け部分のオブジェ。

同じくオブジェ。ちょっと謎。

細長いロの字型の中央に二基のエレベーター。吹き抜けを囲むように廊下。

バブルの雰囲気は建物の共用部にも残っています。玄関を入ると吹き抜けがあり、謎(すいません)の彫刻。建物は真ん中にエレベーター2基を配した細長いロの字型になっているのですが、その1階部分にはこれまた謎(!)のオブジェ群。

玄関、宅配ボックスにエクササイズスペース、郵便受けなど。

ただ、新しいものもちゃんと取り入れられており、集合ポストの脇には宅配ボックスが配されていますし、住戸には光回線が引かれています。1階の住戸を改装してコンパクトなジム、テレワークスペース、トランクルームに防音室(!カラオケができるそうです)も。

大浴場。左側にサウナ。コンパクトですが、定住者は少ないので週末以外はそれほど混まないはず。

洗い場。毎日、管理人さんが清掃しているのできれい。

そして、もちろん、伊豆ですもの、温泉もあります。男女別に用意されており、小さいけれどサウナも。毎日利用でき、曜日によってオープンの時間は異なりますが、金曜日~日曜日は午後3時から翌朝9時半までという使い勝手の良さ。無料で使えます。管理人さんが常駐しているのでいつもきれいに掃除されているのもここがいいな!と思った理由のひとつです。

シェル型のプール。それを見下ろしているスペースにはなぜか卓球台。

夏にはプールもオープンします。屋外ですが、屋根があるので雨が降っても大丈夫。シャワールームなども用意されています。シェル型の、ここもちょっとバブリーです。

駐車場。広いです。

もうひとつ無料なのは駐車場。2台目も5,000円で利用できます。駅からは緩やかな坂を10数分下る形になり、十分徒歩圏ですが、車があったほうが生活は楽しそうです。

城ケ崎海岸の荒々しい景観。9キロほどのピクニックコースが整備されています。

ぼら納屋の金目鯛の煮つけ。美味し。

伊豆半島はユネスコ世界ジオパークとなっており、さまざまな地形の景観が楽しめるのですが、城ケ崎海岸はそのうちでも複雑な溶岩地形で知られる場所。海沿いには遊歩道がつくられていて、海と断崖絶壁、灯台と変化に富んだ眺めが楽しめます。季節ごとにアジサイやハマカンゾウなどの花も楽しめるとか。途中には金目鯛料理で有名なぼら納屋なる飲食店もあります。

ダイビングショップ多数。週末は賑わう。

ほかにもお楽しみがあります。ひとつはスキューバダイビング。近くには伊豆海洋公園という伊豆半島でも1、2を争う人気のダイビングスポットがあり、周辺には複数のダイビングショップもありました。

富戸港。部屋からは坂を下って数分くらい。

釣りをしている人たちが。海岸沿いではほかにも釣りスポット多数。

もうひとつは釣り。富戸港や海岸の岩場のあちこちで竿を出している人を見かけましたが、釣り情報サイトによると富戸~赤沢にかけての城ケ崎エリアは全国でも屈指の磯釣り場なのだとか。ブリ、イシガキダイ、イシダイにメジナがメインターゲットだそうで、かなり本格的です。

東急ストア、郵便局など。通り沿いには飲食店。なぜかふくろうカフェも。

やまもプラザの飲み屋さん。当然、魚類豊富。

暮らすとなると周辺の買い物事情が気になりますが、率直なところ、都内の便利さは期待できません。ですが、城ケ崎海岸駅から伊豆高原駅方向に1キロほどのところには東急ストア伊豆高原店(伊豆急は東急系なのです)、郵便局などがあり、もう少し先にはカインズ伊豆高原店も。レストランはもっと多くあちこちに点在しています。

やまもプラザ。地元土産も多数揃う。

やまもプラザ内の干物屋さん。刺身盛り合わせも作ってくれるそうな。

伊豆高原は定住者が多いので駅周辺にはそれ以外にもマックスバリュー、ダイソー、ココカラファインなどの商業施設がありますし、伊東にはノジマその他家電量販店も。そもそも伊豆高原駅は駅内にもやまもプラザと名付けられた商業施設、クリニックがあるので、都心から帰る時には伊豆高原で買い物をしてタクシーで城ケ崎海岸へという手も良いのではないかと思います。タクシー代は1,200~1,400円というところです。そうそう、駅の近くにはフレンチのミクニ伊豆高原があり、最初に見た時はここにこれ!とびっくりしました。

キンメ電車。コンセントもあり。

最後にそもそも、都心から城ケ崎海岸へのルートです。基本的には熱海から伊豆急で49分。1日に5本ほど、座席が海側を向いているリゾート21という編成があり、キンメ列車、黒船電車という楽しい電車が走っているので、時間があればこのどちらかで向かうのがお勧めです。それ以外では伊豆高原まで行くことになりますが、東京駅、新宿駅、池袋駅などから出ている踊り子号を利用する手もあります。踊り子号を利用すれば品川、川崎、横浜などからも一本です。

もちろん、車を利用される方ならこれらの時刻表を気にせずに済みます。説明せずともご存じだと思いますが、伊豆半島には熱海、伊東に下田その他たくさんの観光地、温泉、名所があり、城ケ崎海岸に拠点があれば伊豆を自分の庭のように使えます。自然や景色から癒し、インスピレーションその他さまざまなものを受け取れるはずです。

内見希望を受け付けています

中川寛子さんの企画はいかがでしたでしょうか?
私は中川さんからこの話を伺ったとき、「海の見えるアトリエ」というフレーズが頭に浮かび、温泉の出る大浴場やプールでゆっくり寛ぐこともでき、ダイビングや釣りも楽しめるエリアで暮らすことは、創作にも良い影響を与えるのではないかと考え、美術作家をはじめ、ものづくりをしている方たちにご紹介したくなりました。
今回は2室同時に計画しているので、親しい作家仲間と一緒に検討していただくのも面白いかと思います。

気になるお家賃ですが、8万円前後で募集しようと考えておられるそうです。
ご関心のある方は「空き待ち登録」のページから編集部にご連絡ください。
質問いただいたことは中川さんに確認し、すぐにご回答いたします。
どうぞご検討ください。

文:中川寛子
  久保田大介


  • この記事を書いた人
中川 寛子

中川 寛子

住まいと街の解説者。不動産、街、空き家や商店街その他暮らしにまつわる原稿を書き続けてきた。極度の怖がりで、不動産を選ぶ時には地震、津波その他自然災害に強い立地、建物であることを最優先する。東京生まれの東京育ちで、郊外でも利便性は気にするタイプ。特に美味しいものが食べられるかどうかは大きな関心事。何の役にも立っていないが宅地建物取引士、行政書士有資格者。日本地理学会、日本地形学連合、東京スリバチ学会会員。

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