《 アトリエ賃貸推進プロジェクト 》Vol.028

天井高3m、約50㎡の元・薬局スペースをアトリエに! 希望があれば42㎡・2DKの住居&倉庫スペース、屋上も利用できるアトリエ賃貸(in松戸)

投稿日:2023年6月8日 更新日:

アトリエ賃貸で使われなくなった空間を活かしたい!

不動産の仕事に携わっていると、立地が良く、建物もまだしっかりしているのに使われなくなってしまった物件がとても多いことに気付かされます。
どうしてそんなもったいないことになってしまうのか、理由はいくつもあると思いますが、そろそろ将来の建て替えを検討し始める時期のため、普通には貸すことができないというのも理由のひとつです。
貸してしまったら、たとえ定期借家契約にしていても絶対に退去していただけるとは限らないし、借りていただくためにリフォームしても、賃貸する期間が短ければ投資したコストを回収できない。
DIYで自由に改修してもいいですよ、と呼びかけて募集をする手もありますが、借りられる期間がある程度長くないと、入居する側も費用や労力をあまりかけたくないから選んでもらえません。
なかなか悩ましい問題ではありますが、「アトリエ賃貸推進プロジェクト」を展開している私は、建て替えまでの期間の隙間を埋める手段として、アトリエ賃貸を検討してもらいたい!と強く願っています。

さて今回紹介するのは、この理由(=そろそろ将来の建て替えを検討し始める時期のため、普通には貸すことができない)で空いたままになってしまっている物件です。
場所はJR常磐線・新京成線「松戸」駅から徒歩約7分というなかなかの好立地。
そこにある元・薬局だったスペース(1階)をアトリエに、そしてもし必要なら3階にある空室のうち1室を住まいに、もう1室を倉庫として利用してみませんか?という提案をしたいと思います。
さらに屋上スペースも利用できるという特典も付いていて、私はとても魅力的な物件だと感じています。
さっそくご紹介を始めましょう。

元・薬局だったスペースをアトリエに

こちらはオーナーご自身が経営していた薬局スペースで、10年以上前に閉店し、現在そのままになっています。
このたびオーナーサイドから「約50㎡あるこの空間をオーナー側できれいに整理するので、アトリエとして利用してくれる方を探してもらえませんか?」というご依頼をいただきました。

さっそく現地を見せていただいたのですが、第一印象として天井が高いことに魅力を感じました。
天井高は約3mあるので、大きな作品もつくれそうです。
北西側の壁面はシャッターが閉まったままになっていましたが、そこを開けると明るい光がさっと差し込んできました。この壁面は横幅が約10mあり、まるまるサッシと窓になっているので採光は抜群によいです。向きが北西というのも自然光を求める作家さんにとっては良さそうです。
自然光が不要だという作家さんならシャッターを閉めればよし。
これだけでアトリエとしての素養が十分ありそうです。

元・薬局内にあるショーケースなどは利用を希望すればもらえますが、不要なものはすべてオーナー負担で撤去処分してくれます。
そのほかオーナー側でトイレを新設し、制作に利用できる水栓とシンクも、別の場所にあるものを移設してくれると伺いました。

こちらは元・薬局スペースの間取図。形が整っているので、とても使いやすそうです。
借りられる期間があまり短すぎるのは困りますが、最低3年間の利用は約束してくださるそうなので、それなら一考の余地はあるかと思います。
建て替え前提ですからDIYもたいがいのことはOK。床などを汚しても原状回復は不要とのことでした。

住居スペースも2部屋利用できる

続いて住居と倉庫として利用できる2室をご紹介しましょう。
3階に住居が3部屋ありますが、必要な方にはそのうちの2部屋をご提供くださいます。
上の間取図で一番頭にある部屋は2DK(42.93㎡)で、のキッチン、トイレ、浴室を使えることから住居としてご利用いただけます。
中央にある部屋は31.58㎡ありますが、水回りが利用できないため、作品保管スペースとして使っていただきたいと思います。

今回は住居として利用できる2DK(42.93㎡)の部屋を写真でご案内します(荷物が残っていますが、撤去してくださいます)。
こちらは6畳と4.5畳の部屋が2間あります。2室の間を仕切るふすまはないので、分けて使いたい方はカーテンを掛けたり、本棚を置くなど自分で工夫していただく必要があります。
奥の和室にも扉があり、そこから廊下に出られます。

こちらは玄関とDKスペース。
右奥にキッチンがあります。

 

水回り(キッチン、トイレ、浴室、洗面台)の写真はスライド形式でまとめて掲載します。
今はまだ雑多な感じですが、ご入居前にはきちんとハウスクリーニングをしてくださるそうです。

屋上スペースを利用できる

特筆すべきは、3階も借りる場合は屋上を利用できる点です。
このスペースは3階にありますが、3階はオーナー様が物置として利用している以外はほかに入居者がいないので、普段は誰も使っていません。ここで制作することもできますし、休憩スペースとすることもできます。
約70㎡もある屋上を自由に使えるなんて、なかなか贅沢な話だと思います。

街情報と募集条件

この物件がある松戸の街は、ご存知の方も多いと思いますが、あまり情報を持っていない方のために、少しだけご紹介しておきましょう。
歩いて7分のところにある「松戸」駅は、JR常磐線を利用すれば「上野」駅まで20分で行けます。
東京芸大の方などにとっては非常に魅力的な駅ではないでしょうか?
「松戸」駅西口および東口に主要施設を結ぶ大規模な歩行者デッキが整備されていて、非常にすっきりしています。

駅構内にはアトレ松戸があり、西口には商業施設「キテミテマツド」、「イオンフードスタイル松戸」、東口にはイトーヨーカ堂松戸店などの商業施設多数あってとても賑わっています。
買い物に不便することはまずありません。

最後に募集条件をお伝えしましょう・・・と言いたいところですが、実はまだ決まっていません。
オーナーは「元・薬局スペース、住居2室を全て使う場合は12~15万円程度で借りていただけたら?」と言っておられますが、オーナー負担でどこまで手直しをするかで金額は上下します。
元・薬局スペースだけ、住居2室+屋上スペースだけと、個別利用を希望する場合も相談に応じていただけるそうで、この物件に関心を持ってくださった方とじっくり話し合って、ひとつひとつ決めていきたいと言われています。
上野や常磐線沿線を拠点として活動している作家さん、ここを足がかりにして活動を始めたい作家さんなどに検討していただければと思います。
そしてここを借りて作家活動を展開されることになったら、取材記事を書かせてもらいたいです。そうすることで「使っていない空間をアトリエとして提供してもいい」というオーナーさんが増えていったら本望です。

文:久保田大介

  • この記事を書いた人

久保田 大介

『ワクワク賃貸®』編集長。有限会社PM工房社・代表取締役。 個性的なコンセプトを持った賃貸物件の新築やリノベーションのコンサルティングを柱に事業を展開している。 2018年1月より本ウェブマガジンの発行を開始。 夢はオーナーさん、入居者さん、管理会社のスタッフさんたちがしあわせな気持ちで関わっていけるコンセプト賃貸を日本中にたくさん誕生させていくこと。

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