《 コレクティブハウスの暮らし 》Vol.022

コレクティブハウスで展開されるエコリサイクルPartⅡ~子ども服エコリサイクル

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前回に引き続き、私の暮らしているコレクティブハウス聖蹟での、子ども服のエコリサイクルについてご紹介したいと思います。

現在、コレクティブハウス聖蹟には、大人が19人、子ども7人が暮らしています。子どもと一括りに表現してしまいますが、この10月に生まれたばかりの赤ちゃんから高校生まで年齢は幅広いです。

子どもを出産したことのない私ですが、コレクティブハウスで暮らしていると子どもと接することも多く、子どもたちの成長を近所の大人として見守っている感覚があります。コラムVOL.003もぜひ読んでみてください。

コレクティブハウス内でのエコリサイクルは、子どもに関するものも展開されています。子どものほうが服や物の消費サイクルは早いと思われるので、「助かっている」という声も多いです。実際に私がもらったりすることはないので、子どものいる居住者さんたちに話を聞いてみました。

1歳の男の子Aくんは、ハウスの2歳になる女の子Nちゃんから洋服をもらうことがあるそうです。乳幼児期に歳が近いと、洋服は性別を大きく気にせず着用できることもあるようです。
Aくんは保育園にも着ていくと、ある日、保育園の先生から気づかれたそうです。AくんとNちゃんは同じ保育園に通っているので、先生も見覚えがあったのでしょうか。「今日来ている洋服はNちゃんのおさがりですか?」と聞かれたそう。先生もよくわかったな、と思います(笑)。コレクティブハウスに住んでいることをご存じのはずなので、すぐに気づかれたのかもしれませんね。

Nちゃん側のお母さんとしては、「まだまだ着られる服を捨てなくてもよかった、ということに尽きる!」とのことでした。Nちゃんのお母さんは、譲る側も譲られる側も経験されています。

NちゃんとAくん

乳幼児がいる方にはあるあるな話だと思いますが、赤ちゃんはすぐに大きくなりサイズアウトするため、比較的綺麗な状態で譲ることができるようです。乳幼児は動き回って服に穴が開く、なんてことはないですからね。
また、保育園では衣服が汚れたらすぐにお着替えをするので、手持ちの服が多いに越したことはないため、Nちゃんのときもお下がりをもらえて重宝したようです。
「天気が悪く洗濯が滞ってしまったり、着替えが多かったりするととても助かった!」、「乳幼児期には本人にこの服を着たいという願望は聞き取れないので、譲り合いできる関係は地球にもお財布にも良いことだと思う」とのことでした。

また、子ども服に関連して、授乳服や出産祝いでもらったあまり使わないものも譲り合いができていたようです。出産祝いにもらうものは自分の趣味ではないものも中にはあるでしょう。でもお祝いにもらったものは、簡単に捨てられるものでもないですよね。そんな時に、コレクティブハウスの人が購入を考えているということを聞けば、譲ることもできます。
「コレクティブハウスにいなければ地域のリサイクルショップやメルカリに出すか、最悪捨てていたかも」とのこと。まだまだ使えるのに捨てるのはもったいないですよね。
「コレクティブハウスで譲り合いをすれば、譲った後使ってくれているのを見ることもあるので嬉しい」とNちゃんのお母さんは教えてくれました。これはコレクティブハウスならではだと思います。

先日は、高校生のお母さんであるTさんが、小学5年生の男の子Kくんのお母さんに、中学校の制服や備品関係を使うかどうか確認をされていました。同じコレクティブハウスに暮らしているので、受験をしなければ同じ学区の中学校に通うことになるため、制服や備品ももらい手はすぐ近くにいることになります。そして、子どもたちも幼なじみとも言えるようなよく知る相手なので、物をもらうことにも抵抗はないのではと思います。

これから譲る予定という洋服たち

私の幼少期には、洋服は近所のお姉さんのお下がりをもらい、制服はこれから入学する後輩のために譲る活動がPTAを中心に実施されていたようです。物持ちは悪くないため、リサイクルに出すことも多かったです。逆に私の弟は部活ですぐに体操着や靴を汚すため、お下がりでもらうことはあっても、誰かに譲ることはできていなかったと思います。男の子のほうが小学生・中学生ごろの身体の成長が急激なので、こうした譲り合いもお財布的にも助かるのではないかと思います。

今の時代、近所に洋服や物を譲り合える関係性のあるご近所さんはどれくらいいるのかわかりません。少子化でそもそも近所に子どもがいないということもあるでしょう。引っ越しの時に挨拶をしないという人も増えていますし、地域にどんな人が暮らしているかということには無関心な人が多いと聞きます。一人暮らしの人は特にそのような感覚の人が多いと思いますが、子どものいる家族だとまた違う感覚かもしれません。

そのような環境で、洋服を譲り合える関係性になるにはハードルは高いでしょう。その点、コレクティブハウスでの暮らしは、住む前からどのような人たちが暮らしていて、自分の子どもと同じ年代の子どもがいるのかわかる状況で入居を決めることができます。居住者の関係性は暮らしの中で濃くなっていくため、譲り合うということも自然にできる関係性になると思うのです。

子どもの洋服や物の譲り合いだけでなく、前回のコラムに書いたように身の回りの物品のシェアができると、エコな暮らしになっていきます。コレクティブハウスに住むと、自然に物を必要以上に購入しないという暮らしができるようになるのかもしれないな、と思います。

今(2022年10月)、コレクティブハウス聖蹟では、ファミリータイプ住戸の居住者を募集しています。これから子どもを迎える家族にも、今子育て真っ最中の家族にもメリットをたくさん感じてもらえる暮らしだと思います。ぜひ見学に来てください。お待ちしています。

文:久保有美

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久保 有美

久保 有美

不動産フリーエージェント。京都出身(京都いうても西の方) 好きな数字:3&9 宅地建物取引士 社会福祉士 賃貸不動産経営管理士 大学でコレクティブハウスという暮らし方に出会う。京都でコレクティブをやりたいと言い続け、建築会社・不動産コンサルティング会社を経て2021年に独立。 新たな暮らし方の提案、福祉と不動産の連携を目指す。

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