《 アトリエ賃貸推進プロジェクト 》Vol.015

横浜市・根岸の“はなれ”付き戸建て賃貸とシェアアトリエ運営ノウハウの指南プラン

投稿日:2022年3月3日 更新日:

シェアアトリエを運営したい美術作家が増えています

昨年(2021年)12月、「アトリエ賃貸推進プロジェクト」では764人の美術作家を対象にアトリエに関するアンケートを実施しました(有効回答者数:111人)。その結果をVol.009Vol.010の記事でご報告しましたが、そこでシェアアトリエを自身で運営してみたいという方が非常に多いことがわかりました。
シェアアトリエを運営するには、物件探し、大家さん・管理会社との交渉&契約、運営方式の検討、参加者募集などたくさんのハードルがあり、大変なことは重々承知しているけれど、創作スペースを自らの手でつくり出せること、企画展やワークショップなどの活動も合わせて実施できることなどから、楽しみや期待が大きく上回り、そうした希望につながっているのだと思います。
しかし、一歩踏み出すためには先に掲げたいくつものハードルをクリアする見通しを立ててからでなければ怖い。でも何から始めたらよいのか検討がつかず、足踏みしているという方も多いのではないでしょうか?

シェアアトリエ運営ノウハウ指南の模索

Vol.006で紹介したO邸のアトリエスペース

以前、本コーナーの記事でもお伝えしたことがありますが、シェアアトリエには大きく分けて2つのタイプがあると考えています。
ひとつは運営者がいて事業(ビジネス)として営むタイプ=「シェアハウス型」、もうひとつは親しい仲間が共同でアトリエスペースを借りてシェアするタイプ=「ルームシェア型」です。
このうちルームシェア型は一緒にやる仲間がいれば比較的簡単に始められます。もちろん運営上の課題はありますが、それらは暮らしながら考えるのでもよいように思います。
一方、シェアハウス型は経営感覚がないと始めるのも継続するのも難しいです。しかし難しい分、成功したときに得られる果実は多そうです。

現在、私はそれぞれのタイプに即応したノウハウを伝える術はないだろうか?と模索し始めています。指南というと偉そうですが、家探しや契約のコツだとか、運営ノウハウなどを上手にお伝えできたら、一歩踏み出せる作家さんたちが増えていくのではないかと思っています。
昨年(2021年)3月に開始した「アトリエ賃貸推進プロジェクト」の1年目は理想のアトリエ賃貸像を調査・研究してきましたが、2年目となる今年はそれに加えて、シェアアトリエ運営のノウハウをまとめ、お伝えすることに着手していきたいと考えています。

横浜市・根岸の“はなれ”付き戸建て賃貸

横浜市磯子区にあるシェアアトリエ可能な賃貸戸建て

さて、今回は横浜市・根岸にある、シェアアトリエとして利用可能な戸建て賃貸物件の情報をお届けします。
どのような使い方ができるか一緒に考えながら、間取りや室内写真などを紹介していきたいと思います。
上の画像は建物の外観です。立派な門構えが目を引きます。

2階建ての母屋と、平屋の“はなれ”から成る間取りです。

建物は2階建ての母屋(4LDK/114.7㎡)と平屋の“はなれ”(24.9㎡)から成っています。
1974年10月築ですが、しっかりと手入れのされている木造住宅です。

広い庭は家庭菜園としても使えます。

こちらは門から見て右側にある庭です。大きな戸建て賃貸の場合、休憩場所や制作スペースとしても使える庭があるのはお得なポイントです。
「家庭菜園として使ってもいいですよ」と管理会社さんはおっしゃっているので、制作の合間に自分たちで野菜をつくったりしたら面白そう。

2階建て母屋のエントランス。

母屋の玄関前にはゆったりとしたポーチがあります。アーチ状の入り口が素敵です。

玄関土間と下足入れ。

玄関はご覧の通りの広さ。シェアメイトの分だけでなく、大勢来客があったときでも靴を並べたり、しまったりが余裕でできます。

1Fにある11畳大の洋室。

玄関を上がってすぐ右には11畳大の洋室があります。
先にお伝えしますが、この物件のお家賃は月額156,000円です。
母屋は4LDKという間取りですので、仮に4人でルームシェアをしたとすると、一人あたりの家賃負担は39,000円となります。
3人ならば52,000円ですが、その場合、この大きな洋室はアトリエ、ワークショップなどのイベントスペース、アート教室、企画展示スペースなどに活用できます。
4人住まいであればシェアメイトの一人が居室兼専用アトリエとして使えるでしょう。

1階の和室。収納スペースの広さに注目。

玄関の左側は6畳間の和室です。注目していただきたいのは収納スペースの広さ。押入れ、天袋、引き出し付き収納と種類も豊富です。

LDKは11.7畳大。

広いキッチン。シェアメイトと一緒に料理を楽しめます。

LDKは11.7畳大なので、抜群に広いとまでは言えないけれど、3~4人で暮らすなら十分なスペースだと思います。創作活動から離れて、シェアメイトと一緒に料理をつくったり、お酒を飲みながらゆっくりと食事をしたりするのもきっと楽しいでしょうね。

インナーテラスのような縁側スペース。

LDKは縁側につながっていますが、インナーテラスのような空間なので、LDK全体がとてもゆったりした印象になります。サッシの向こうに見えるのは“はなれ”で、玄関を経由せず、ここから楽に出入りすることができます。

1階にはほかにバスルーム、洗面所、トイレがありますが、その紹介は後回しにして2階に上がりましょう。
階段を登ってすぐ右には10畳間に1畳大の床の間がついた和室があります。
収納も2箇所あるので、この部屋は2つに区切ってシェアメイトを1人増やすという手もありますね。5人だと一人あたりの家賃は31,200円まで減らせるので一考の余地あり。

2階奥にある6畳大の洋室。

2階奥には6畳大の洋室があります。
お気づきの方もいるかと思いますが、この物件は全ての部屋が二面採光になっているので、とても明るいです。
この部屋にも収納はしっかりとあって、まさにルームシェアするのにうってつけの間取りと言えるでしょう。

“はなれ”は平屋です。

続いて、このアトリエ賃貸の最大の見所、“はなれ”を紹介します。

“はなれ”は15.4畳大の広さ。DIYも可能。

“はなれ”は15.4畳大と、とても広い空間となっています。
こちらはシェアアトリエとして使う方が多いでしょうが、個人的にはここでアート教室を開いても面白いのではないかと思っています。
シェアメイトが交代で先生を務め、子どもやアート好きな方たちを指導する。うまくいけばその収入で家賃をまかなえてしまうかもしれません。

“はなれ”の玄関。

「アート教室にしたらどうか」と思ったのは、“はなれ”の玄関土間がとても広いからです。
ここに子どもたちの靴がずらりと並んだところを想像してしまいました。

“はなれ”のサンルーム。

“はなれ”の奥にはサンルームがあって、アトリエとして使うのであれば、きっとここが一番の特等席。庭でたくさんの花を育て、明るい陽射しを浴びながらゆったりと庭を眺めて過ごすなんていうのも良さそうです。

サンルーム側から見た“はなれ”。

“はなれ”はDIYをすることもOKで、壁に釘を打ち付けキャンバスを張ることも可能です(事前に管理会社さんに相談してください)。
トイレやミニキッチンも自分たちでつくることができるので、どんな空間にするか、シェアメイトたちと相談し、一緒につくっていったらいいでしょう。

最後に水回りも簡単にご紹介しておきます。
バスルーム、洗面所、トイレは全て母屋の1階にあります。建物は古いけれど水回りはとてもフレッシュ。清潔でとても印象が良いです。

なお、ペット飼育が認められていて、大型犬もOKということを付記しておきます。
シェアメイトたちと一緒に飼育すれば、お世話も分担できるので、楽しい生活にいっそう彩りを加えてくれると思います。

今回ご紹介した“はなれ”付きの戸建て賃貸は、神奈川県横浜市磯子区上町2丁目にあります。
最寄り駅はJR「根岸」駅ですが、歩くと19分あるのでちょっと遠い。
敷地が広いので自転車やバイクを停めるスペースは十分だから、それらを使って駅まで行けばよいかと思いますが、雨天ならばバスを使ったほうがいいかもしれません。
バス停「根岸橋」までは歩いて4分。そこから横浜市営バスに乗ればJR「桜木町」まで26分ほどで行けます。
買い物は根岸橋を渡ったところにセブンイレブンやファミリーマートなどのコンビニ、京急ストアなどのスーパーがあるので、そちらを利用するとよいでしょう。
私が「いいな」と思ったのは「ねぎしの湯・大盛館」という大きな銭湯が歩いて2分ぐらいのところにあったこと。
ルームシェアの場合、お風呂のお湯を入れ替えたりするのはちょっと面倒なので、普段はシャワーで済まし、ゆっくりと入浴を楽しみたい場合はこの銭湯を利用したらいいのではないかなと思いました。

内見希望を受け付けています

今回ご紹介した“はなれ”付きの戸建て賃貸はリノベーション工事を終え、募集を開始したばかりです(2022年2月時点)。
敷金や礼金などの募集条件や、設備など詳細面で確認したいことがありましたら、「空き待ち」登録のページから気楽にご質問ください。
編集部でわからないことは管理会社さんに確認し、ご回答いたします。
また「すぐにでも内見したい!」と思われましたら、管理会社さんにおつなぎしますので、ご一報ください。成約した場合でも、編集部で紹介料等はいただきません。
なお、シェアアトリエの運営等で助言を必要とされる場合は、その程度によって多少のコンサルティング報酬を頂戴する可能性がありますので、事前にご確認ください。
皆さまが理想のアトリエ賃貸で暮らし始められるよう、これからも一生懸命応援してまいります。

文:久保田大介

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久保田 大介

『ワクワク賃貸®』編集長。有限会社PM工房社・代表取締役。 個性的なコンセプトを持った賃貸物件の新築やリノベーションのコンサルティングを柱に事業を展開している。 2018年1月より本ウェブマガジンの発行を開始。 夢はオーナーさん、入居者さん、管理会社のスタッフさんたちがしあわせな気持ちで関わっていけるコンセプト賃貸を日本中にたくさん誕生させていくこと。

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