2018年1月にスタートした「ワクワク賃貸」は間もなく5周年を迎え、毎年じわじわとページビュー(PV)数も増えてきております。掲載物件や企画への空き待ち登録も増え、ご希望の物件で新しい暮らしを始められた方も多く出てまいりました。継続することの大切さを身にしみて感じております。
さて今回は毎年、12月の最終週にお伝えしている「人気記事ランキング」を発表します。
今年1年間(※2021年12月1日~2022年11月30日)でページビュー(PV)数の多かった記事トップ10のご報告です。
各記事にワンポイント解説も付けて紹介いたしますので、関心のある記事がありましたら、タイトルをクリックし、じっくりご覧いただけましたら幸いです。
では10位から4位の記事まで一気に発表します。
第10位は「世界のワクワク住宅」Vol.026が2020年(10位)、2021年(5位)に続き3年連続でランクインしました。
「アルプスの少女ハイジ」といえば、宮崎駿監督のアニメを思い出しますが、私の実家にはそのDVDがあり、両親が孫と一緒に楽しく観ています。世代を超えて愛され続ける作品の舞台に関心を寄せてくださる方が多いのも納得です。
山小屋だけでなく冬に過ごす街の家も紹介しておりますので、未読の方はこの機会に是非ご一読ください。
第9位は「ワクワク賃貸物件集」Vol.018がこれまた2020年(4位)、2021年(6位)に続き3年連続でランクインしました。
シミュレーションゴルフをはじめ、パター、バンカー、アプローチなどの練習場が備えられたゴルファー向け賃貸マンションです。
コロナ禍でリモートワークが主体となり、こちらの物件でゴルフを楽しみながら仕事と両立させている方も増えているようです。根強い人気を誇るワクワク賃貸物件です。
第8位は「DIY賃貸推進プロジェクト」Vol.015が昨年(10位)に続きランクインしました。
DIYを楽しみたい方にとって、材木を切る作業は隣近所に気を遣うので大変。その苦労を解決できる手段の提案記事は、とても喜んでいただけているようです。
第7位は「アトリエ賃貸推進プロジェクト」Vol.001が初めてランクインしました。
「アトリエ賃貸推進プロジェクト」は2021年3月に配信したこの記事からスタートしましたが、すでに187名もの方が空き待ち登録をしてくださっています。
また連載を読んで、武蔵野美術大学(東京都小平市)周辺の地主さんが「アトリエ賃貸物件をつくりたい」と連絡をしてきてくださり、間もなく建築確認申請をするというところまで来ています。
その模様も随時レポートしていますので、美術作家さんはじめ、“ものづくり”に携わっておられる方たちには是非注目し続けていただきたいです。
第6位は「DIY賃貸推進プロジェクト」Vol.016が初ランクインとなりました。
この記事ではDIYサポートの専門家・合同会社クラディの石井麻紀子さんを紹介しています。
一人では難しいDIYをしてみたいとき、You Tubeなどの動画を探して、やり方を学ぼうとする方が多いと思いますが、自分がやろうとしていることにピッタリのものはそうそうないと思います。そんなとき、メールやLINE、ビデオ通話を使って気軽に相談できる専門家がいたらありがたいですよね。石井さんはテレビのDIY番組にも多数出演されている人気のDIYerで、どんな教え方をしてくださるのか、この記事でレポートしています。是非参考になさってください。
第5位も「DIY賃貸推進プロジェクト」からVol.011がランクイン。賃貸住宅で菓子製造許可を取る基準を満たす工事をDIYでやった事例のご紹介で、2020年(8位)、2021年(2位)に続いて3年連続でトップ10入りしました。
この記事を読まれた方から「私も菓子工房を探しています」という連絡を多くいただき、編集部ではこのニーズが非常に強いことを知りました。結果、今年7月から「菓子製造許可が取れる賃貸住宅」という新企画をスタートさせることになりました。
記事を読んで、すでに60名もの方が空き待ち登録をしてくださり、自分の城(=菓子工房)を持たれた方も次々と現れています。その意味では記念碑的な記事となりました。
第4位も「DIY賃貸推進プロジェクト」の記事がランクイン。Vol.018が初めてトップ10入りしました。
この記事では「「賃貸住宅の壁に穴を空けてしまった場合、退去時の原状回復費用はいったいどうなってしまうのか?」という問題に真正面から回答しています。
連載を担当してくださっている伊部尚子さんはハウスメイトで賃貸管理の仕事を長く続けておられる方(現在は相続問題のセクションに異動されています)。賃貸管理のプロが丁寧に解説をしていますので、壁に穴を開けるDIYに取り組んでみたい方は、予習してからトライしてください。
続いてトップ3の記事を発表します。
2018年1月から2022年11月末までの間に260本の記事を配信してまいりましたが、そのなかで今年多く読まれた上位3つの記事です。
第3位は「世界のワクワク住宅」Vol.014が2019年(6位)、2020年(3位)、2021年(7位)に続き、4年連続のランクインとなりました。人気の記事ランキングは2019年から始めましたので、開始以来ずっとトップ10入りしていることになります。
350万個のレグブロックを積み上げて、本当に住める住宅をつくるという壮大なプロジェクトで、レゴファンだけでなく、たくさんの方をワクワクさせる魅力があるのだと思います。
第2位は「ワクワク賃貸妄想中」番外編002が2020年(1位)、2021年(3位)に続き3年連続トップ3入りとなりました。
「TINYHOUSE FESTIVAL」の紹介記事は翌2020年にも配信しましたが、コロナで規模が縮小を余儀なくされてしまっていました。2019年のフェスティバルでは13ものタイニーハウスが池袋に集結し、さまざまなタイプを一度に見られる素晴らしい機会でありました。
小さな家とともに日本中あちらこちらで暮らすことに強い憧れを抱く方、無駄なものを極力廃しミニマムな暮らしを送りたい方など、タイニーハウスを愛する理由は人それぞれ。その理由によって選びたいタイニーハウスもそれぞれだと思うので、あなたの理想のタイニーハウスをこの記事で探してみてください。
2022年度で最も多くの方に読まれた記事は「DIY賃貸推進プロジェクト」Vol.013で、昨年に続き2年連続で第1位となりました。PV数もダントツで、Googleで「DIY 壁に穴」で検索すると、この記事がトップに表示されるほどの人気となっています。
賃貸住宅で、壁にクロスを貼ったり、ペンキを塗ったりするだけでなく、棚を設置したり、さまざまな装飾をしたりしたい人はとても多いと思います。「でも、そんなこと、できっこない」と諦めている方に、正しい知識を身につけて、堂々と壁に穴を開けるDIYを賃貸住宅でも楽しんでいただきたい。筆者(伊部尚子さん)のそんな想いがひしひしと伝わってくる記事なので、まだ読んだことがない方には是非一読してほしいです。
2022年度の人気記事ランキングをまとめていて、あらためて思ったことは、「自分自身がワクワクする、理想の賃貸住宅を、自らの手でつくり出したい方が多いのだろう」ということです。
「DIY賃貸推進プロジェクト」が5記事もランクインしただけでなく、タイニーハウスにしてもレゴハウスにしても、家づくりを楽しんでいる人たちに惹かれ、「いつかは自分も!」と心に期している方が非常に多い気がします。
また、アトリエや菓子工房など、自分の夢を実現するための空間を持つことが大事だという方たちが多いこともはっきりとしています。
「ワクワク賃貸」はこうした人たちを応援するウェブマガジンとして、2023年も運営していきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。
文:久保田大介